川口栄町3丁目銀座地区第一種市街地再開発事業の方針
地区の位置
本施行地区は、川口市の中心駅であるJR京浜東北線川口駅の東口に位置し、市内で最も商業集積がなされている地区の一つである。
周辺道路状況は、地区南側に「都市計画道路3・3・71駅前六間通り線」や、北側に「市道中央第131号線(四間通り)」が位置し、川口元郷駅間を結ぶ重要な交通ネットワークの拠点となっている。
計画敷地の現況
土地利用に関す方針
本地区では、当地区周辺の市街地環境に配慮しつつ、土地の合理的かつ健全な高度利用を図り、それにより商業、業務機能の更新に加えて高密度な居住機能を誘導し、土地利用の方針を次のように定める。
- 銀座通り商店街に面して、低層部分を主体に商業・業務施設を配置し商店街の活性化に寄与することを目的とし、かつ、子育て支援施設など時代や地域のニーズに応じて可変可能で持続できる社会福祉施設等や地域の健康維持への支援として地域医療施設等を整備誘導する。
- 高層部分には定住型を主体とした都市型住宅の整備誘導を図ると共に、高齢化社会を見据えたバリアフリー等の施設や設備を充実させる。
- 大規模災害時にも対応できる防災設備等の設置など,地域貢献施設等の整備誘導する。
地区施設の整備の方針
本地区では、土地利用に関する方針を踏まえ、市街地再開発事業により整備される施設と併せて行う地区施設の整備方針を次のように定める。
- 安全で快適な敷地内通路を東西に貫通する形で配置することによって、周辺地域への日常生活動線を確保し通行の利便性を図る。
- 新たに創出する安全で快適な歩行者空間を、前面道路の歩道と一体的に配置する。
建築物等の整備の方針
本地区では、土地利用に関する方針を踏まえ、適正な商業・業務機能及び街なか居住の都市型住宅の整備等を促進する建築物等の整備方針を次のように定める。
- 商業、業務機能と「街なか居住」が複合した望ましい市街地環境を形成するために、建築物の用途について、倉庫や風俗営業など良好な生活環境を阻害する恐れがあるものの制限を行う。
- 敷地の細分化の防止及び共同化を促進し良好な環境を備えた街区の形成を図るため建築敷地面積の最低限度を定める。
- 防災機能の向上と周辺の住環境に配慮するため壁面の位置の制限を定める。
- 周辺の市街地環境と景観への影響に配慮した建築計画とするため高さの最高限度を定める。
- 建築物等の形態・意匠の制限を定め、良好な都市景観の形成に資するものの誘導に努める。
- 快適な歩行者空間の確保や防災への配慮から、歩道状空地部分のかき又はさくの制限を定める。